本当に鎖国してシカトしてたんですか?

アメリカと東南アジアと中国の交易品を積んだ、つまり巨万の富を積んだスペインの交易艦隊がガッツリと日本沖合いを通っていくのに、江戸幕府は本当に鎖国してシカトしてたんですかと?




建前上は、江戸幕府はオランダ以外の西欧諸国とは交易していないことになっている。


織田信長と豊臣秀吉は、ポルトガル(カトリック勢力)との交易で巨万の富を得て、それを原資にして天下統一を果たした。


しかし、秀吉の朝鮮出兵(実際には明攻略戦)の頃に、スペインを中心としたイギリス遠征艦隊(無敵艦隊)が負けてしまったので、秀吉は予定していたポルトガルの戦艦を入手できず、海軍戦力が足りなくて補給線を維持出来なくなってしまったので、撤退せざるを得なかった。


この時に秀吉が失ったのは、海軍力だけではなく、火薬の原料として非常に重要な硝石の入手ルートも失っている。




硝石(硝酸カリウム)は当時の火薬の主力だった黒色火薬の原料になる。
窒素酸化物の分子はNOであり、安定的な元素である窒素に、活性の高い元素である酸素がくっついた状態になっていることで、燃焼促進効果の高い物質が出来る。つまり火薬。


天然の硝石は、乾燥した気候でないと出来ないそうで、多雨で湿潤な東アジア地域では産出しない。
つまり日本には天然の硝石鉱脈がない。


硝石の産地として有名なのは、欧州ではスペインやイタリアなどの南欧。
アラビア半島やペルシャ湾地域、インドでも取れる。
そして南米チリには、チリ硝石として知られる、大きな硝酸ナトリウムの鉱脈があるそうだ。




秀吉が派遣した日本軍が、朝鮮・明連合軍に対して優勢で強かったのは、当時の日本が世界で類を見ないほど鉄砲を多く所有していたからになる。


戦国期に、各大名が軍備増強のために鉄砲に大きく予算を投入したからそうなっている。


しかし、鉄砲を使うための火薬の原料となる硝石は、日本には天然鉱脈がなく、人や家畜の屎尿のアンモニアから得られる少量の硝石しかない。


確たる資料はまだ見つかっていないが、まず間違いなく秀吉軍が使っていた火薬の原料はスペイン・ポルトガルから輸入している。

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スペインから持ってくるのは大変なので、アメリカの硝石を環太平洋ルートで持ってきていたのではないだろうか。